【中学受験】なぜ中学受験をするの?中学受験のメリット・デメリットを徹底解説

受験

子どもが中学受験をしたいというので始めたけど、全然本気で勉強しない。

パパは中学受験もうやめたら?と言っていて、どうしたらいいか。そもそもどうして中学受験をするのか分からなくなってしまった・・。

中学受験をしているとうまくいくことばかりじゃないよね。なぜ中学受験をするのかわからなくなった場合は、家庭ごとに感じている中学受験のメリット・デメリットを確認してみると解決の糸口になるかもしれないね。

この記事では、中学受験をこれから始める人やなぜ中学受験をするのかわからなくなった人向けに、中学受験のメリット・デメリットを中学受験経験者である私の感想も交えて徹底解説します。

中学受験のメリット

中学受験のメリットをご紹介します。ここでは、中学受験する過程で得られるメリットと私立の中高一貫校に入ることのメリットとをご紹介します。

中学受験する過程で得られるメリット

学習習慣が身に付く

中学受験をする子は、小さいうちから机に向かって勉強することが当たり前になります。

また、中学受験勉強の過程で、自主的に学習できるようになる可能性が高く、このことは、子どもの今後の人生においてとても大きな財産となります。

私自身も、学習習慣が身に付いたのは中学受験のおかげだと思っています。

この学習習慣のおかげで、大人になってからも自ら学び続ける姿勢を持つことができるようになったと思います。

子どもの成長を感じることができる

最初は嫌々勉強していた子どもが、小学6年生の夏を過ぎたころから自分から勉強するようになり、見事志望校に合格したという話は、先輩パパ・ママからよく聞く聞きます。

また、受験会場に一人で入っていく後ろ姿を見たときに、子どもの成長を実感するそう。

娘も、低学年のころは勉強するのを嫌がっていましたが、今では自主的に勉強できるようになっています。過去の娘と比較すると成長を感じます。

受験会場に子どもを一人送り出すときの気持ちは、経験した人にしか分からないですが、この経験を通して子どもが一人で自立して歩んでいくことを実感する人が多いようです。

失敗を乗り越える経験ができる

これは、おおたとしまさ「中学受験生を見守る最強メンタル!」(光文社2023年)に書かれていたメリット。以下、引用します。

自分が当初目指していた第一志望に受かれば、努力が報われたっていう成功体験になります。でも、そういう成功体験って、人生ではなかなか続かないんですよ。むしろそこでへこたれないことのほうが人生にとっては実は大切で。だから第二志望以下に行った子は12歳でそれを学ぶことになるんです。

おおたとしまさ「中学受験生を見守る最強メンタル!」(光文社2023年)

これは目から鱗のメリットでした。

中学受験で第一志望合格は、4~5人に1人。厳しい世界です。

でも、「失敗してもへこたれない経験をさせてあげるため」と思えば、中学受験のどんな結果もポジティブにとらえ、長期的に子ども成長を見守ることができると思います。

幸せな中学受験をめざしている私には、必要な視点だなと思いました。

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中高一貫校のメリット

大学受験に余裕をもって備えられる

中高一貫校では、中学生のうちに高校の勉強の範囲を学び、高校2年生までに高校の勉強の範囲を終わることが多いです。そのため、高校3年生では大学受験勉強に専念することができます。

この「先取り学習」が、中学受験のメリットとして挙げられことが多いです。

私が通っていた中学校も高校2年生で高校生の全てのカリキュラムが終了し、高校3年生の1年間は大学受験勉強に専念することができました。

そのおかげもあってか、塾に通うことなく中堅女子校から早稲田大学に合格できました。

高校受験がないので多感な時期にゆったりと過ごせる

高校受験をしないため、部活動に本気で打ち込んだり自分の好きなことに没頭したりすることができます。

また、多くの中高一貫校には数週間~数か月の海外研修やホームステイのプログラムがあります。費用はかかりますが、高校受験がないので勉強のことは気にせずに参加することができます。

私も、中学3年間、体育会系の部活でがんばっていました。

反抗期でもある時期に、誰からも自分がやりたいことを制限されることなく、取り組めたことはとても良かったと思います。

のびのび過ごせた時期があったからこそ、その後の大学受験勉強をがんばることができたと思います。

内申がない

中学受験は、主要4教科(2教科)のペーパーテストの成績で勝負するので、頑張りが直接反映される公平な仕組みとも言えます。

一方、高校受験では、学力検査の結果だけではなく内申書の成績も合算されて合否が判定されます。

内申書には、国語、数学、理科、社会、英語の主要5教科以外にも音楽、美術、保健体育、技術家庭4教科の評価が記載されます。また、欠席日数や生徒会・学校行事・部活動等の活動内容も記載されます。

以上のことから、次のような子どもは内申書の評価が高くなる傾向が高いです。

  • 主要5教科以外の実技4教を卒なくこなすことができる
  • 授業中に積極的に手をあげて発言できる
  • 宿題や提出物の提出がしっかりできる
  • 生徒会や学校行事でも中心となって活躍できる

また、内申書は先生との相性も影響するとも言われています。

内申の評価が不安という人は、中学受験をするメリットがあると思います。

娘は、授業中に手を挙げて発言したり人前で発表するのが苦手。目立つことも好きではないので、生徒会で活躍できるタイプでもありません。コツコツと勉強した成果が反映される中学受験の方がメリットがありそうです。

一生ものの友人ができる

中高6年間を一緒に過ごすので、深い友情関係を築くことができます。

私も、私立の中高一貫の女子校でとても楽しい学校生活を送り、卒業後20年以上たった今でもなんでも話せる友人に出会えました。

中学から高校という多感な6年間を一緒に過ごした絆はとても強いと感じています。

男女別学を選べる

私立の中高一貫校には女子校・男子校があるため、男女別学がいいと思っている人にはメリットになります。

私は女子校出身ですが、女子だけしかいないので、男子に頼らずなんでも自分たちでやるのが当たり前でした。ジェンダー・バイアスを意識せずに過ごせるのも、別学のメリットだと思います。

同じような学力の友達と切磋琢磨できる

中高一貫校は、同じ試験を受けて合格している子が集まっているので、当然同じような学力の子たちの集団となります。

公立中学校は地域によっては、勉強をしない子が多かったり、クラスが荒れてしまったりというリスクがあります。

大学受験勉強の時期に、仲間も頑張っていれば自然と勉強モードになりますが、遊んでいる子がいると影響を受けてしまいます。

中高一貫校では、同じような学力や価値観を持ったお友達の中で切磋琢磨して成長していくことができます。

私の周りも、医師や薬剤師を目指している子や早慶上理を目指している子が沢山いて、受験のときにみんなで励まし合ったのを覚えています。

友達の影響を受けやすい時期でもあるので、切磋琢磨できる友達が周りにいたことは良かったです。

中学受験のデメリット

費用がかかる

中学受験の集団塾に通った場合、塾代は3年間で250万~300万円ほどかかります。

文部科学省が発表している「子供の学習費調査」によると、公立中学校の1年間の「学校教育費」「132,349円」、私立中学校の「学校教育費」「1,061,350円」

公立中学校の「学校外活動費」「368,780円」、私立中学校の「学校外活動費」「367,776円」となっていますが、これは塾や習い事代であったりホームステイ代などです。

公立でも私立でも学校外活動費は、同じぐらいかかるので、「学校教育費の差分」が、私立中学に通った場合に多くかかってくる費用と考えてよさそうです。

公立中学校と私立中学校の学校教育費の差分は、1年間で90万円程度。

塾代もかかりますし、結構金額の差がありますね。

親の心理的・精神的負担が大きい

中学受験は、子どもがまだ10歳から12歳と未熟ですので、どうしても親のサポートが必要になります。心理的にも精神的にも負担がかかります。

親のサポートについては、中学受験は「親の受験」?幸せな中学受験における親の役割とは?もごらんください。

高校受験は、子どもが中学生ですので、子どもが自主的に行動できるように成長しているため、中学受験よりはサポートが少なくて済むことが多いです。

私の知り合いにも、受験直前期に親がメンタル不調になってしまった人もいました。受験1か月前くらいから、親の精神的負担は相当大きくなるようです。

子どもの遊ぶ時間がなくなる

小さなうちは思いっきり遊ばせてあげたい思う人には、中学受験はデメリットに感じるでしょう。

特に、小学6年生になると、土日の家庭学習時間が1日8時間以上となる子が多いため、家族で旅行に行くこともできなくなります。

親と子どもが一緒に遊べる期間は少ないですが、その短い期間が、中学受験勉強でつぶれてしまいます。

わが家でも、このデメリットは気になりました・・。中学生になると部活や友達との遊びが優先となり、家族旅行になかなか行けなくなる可能性があります。

中学受験が本格化する前(小学4年生ごろ)までに沢山家族旅行に行くようにしています。

趣味や習い事を制限される

趣味や習い事をあまり制限せずに中学受験をする「ゆる受験」もありますが、多くの場合小学5・6年生ぐらいから習い事を整理して、中学受験モードに入ります。

やりたいことや習い事がある場合は、勉強がメインになっていくことがデメリットと感じるでしょう。

娘も、小学4年生まではプールとピアノを習っていましたが、新5年生になって通塾日がプールと重なってしまい、プールをやめなければいけなくなりました。

まとめ

中学受験のメリット・デメリットを徹底解説しました。

「何のために中学受験をするのか」についてきちんと家族の中で話し合い、共通認識を持っていると、課題にぶつかったときに、ぶれずにいられると思います

この記事を参考にしていただけたらうれしいです。

この記事を書いた人

・2026年(娘)と2029年(息子)中学受験予定の2児母
・早稲田卒フルタイムワーママ
・30年ほど前に中学受験を経験し、都内某伝統女子校(ボリュゾ)に入学
母親から中学受験で教育虐待を受けた経験があるため、娘の中学受験は幸せ「ウェルビーイング」なものにしたいと決意しました。
まだまだ、失敗・反省を繰り替えす日々ですが、「ウェルビーイング」こそ、日々の習慣や努力が大切だと思っています。
「ウェルビーイング」な中学受験をするために、必要な心構え、私が取り組んでいることや、考え方(コツ)などを中心に発信していこうと思っています。
また、中学受験に役立つ情報も発信していきます。

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