娘が反抗期で、受験勉強について喧嘩ばかりしてしまう・・・。
最近、娘も口も態度もひどくて、イライラしかしない・・・。
女の子の反抗期は男の子よりも早く、小学校高学年ぐらいから始まる子が多いそうです。
娘は小さいころから素直な方ではなく、4年生の夏ごろから反抗が激しくなりました。
特に、同性の私とは口喧嘩になることが多く、毎日の喧嘩に悩まされるように。
悩んだ私は、色々な本を読みながら試行錯誤してきました。
そして、今まで私がやってしまっていたことが、娘の反抗を強めている原因だと気づきました。
この記事では、母娘喧嘩を減らすため、母娘関係を良くするために、私が「やめたこと」5つをご紹介します。
もちろん、全く娘との喧嘩がなくなったわけではありませんが、かなり母娘関係はよくなりました。
反抗期の娘との母娘関係で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
勉強を教えること
私が、反抗期の娘との関係を良くするためにやめたことの1つ目は、「勉強を教える」こと。
娘は、低学年のころ(小学校1年生のころから3年生まで)は、Z会の通信教育を使って勉強しており、私が娘に勉強を教えていました。
こちらが一生懸命教えているのに、何度言ってもわからないと、イライラしてしまい、声を荒げたりすることも。
また、4年生の最初のころは、私が勉強を教えていました。4年生になると、娘は反抗期に入り、言い返してきたり酷い態度をとってきたりして、母娘喧嘩が絶えなくなりました。
- そんなこと分かってるし!
- 意味分からない!もう教えなくていい!
- 分かっているからもう言わないで!
などなど言ってくるので、毎日イライラが募っていました。
あまりにイライラして言ってはいけないことを言ってしまい、落ち込み、娘に「ごめんね」と言って仲直りを繰り替えす日々・・。娘も泣いて反省し、自己肯定感も下がっていたと思います。
どうして、勉強を教えることをやめたの?子どもから勉強を教えてっていわれたらどうしているの?
転機は、日能研から地域密着型の中規模塾への転塾でした。
自習室でいつでも塾の先生に質問ができる環境になったため、「親は一切勉強を教えない」と心に決めました。
もちろん、娘から「わからないから教えて」と言われることもあります。
解答をみたり、辞書を調べたりするのは一緒にやりますが、それでも分からないことは、塾の先生に聞いてきてもらうことにしています。
私が勉強を教えなくなり、勉強に関する喧嘩は圧倒的に減りました。
勉強させようとすること
私が、反抗期の娘との関係を良くするためにやめたことの2つ目は、「勉強させようとする」ということ。
娘は、比較的自走して勉強ができる子ではあります。
それでも、やはり小学生なので、なかなかYou Tubeやゲームをやめられなかったり、勉強を始められなかったりすることも・・。
その度に、私が「もう勉強時間じゃないの? 勉強しないの?」「まだ勉強していないの?」と怒っていました。
反抗期の娘は、「わかってる!!言わないで!!!」と言い返してくるので、やはり喧嘩になります。
また、本人の憧れ校は、持ち偏差値よりも10以上も高い女子御三家の一つです。
それならば、もっと主体的に課題を見つけて克服するような勉強をしなければ受からないと親は焦るのですが、本人には全く火がついておらず最低限の勉強をこなしたら終わらせてしまいます。
要するに、親が求める勉強の質・量の方が高くなってしまっていて、娘が勉強しても、「もっと勉強しないの?」というようになっていました。
娘は、「こんなに勉強しているのに、ママが認めてくれない!」と怒って泣いていました。
どうして勉強しなさい!っていわなくなったの?
娘の塾の先生との面談で、「お母さんが勉強させようとするのを一度やめてみましょう。お母さんが言わなくてもできるかもしれませんよ。むしろ言わないほうがやる気になるかもですよ。」と言われたのです。
それで、ハッとしました。自分の母親と同じことを娘にしていることに。
私が中学受験したときは、母が「勉強しなさい!!」と毎日怒鳴り続けていました。
小学4年生ぐらいまでは素直に従っていましたが、小学5・6年生になると母への反抗心も芽生え、「勉強しなさい!」と言われれば言われるほどやる気を失っていきました。
小学6年生の夏ごろからは、母に隠れて漫画を読んだり寝たりしていました。みるみるうちに成績は下がり、母が希望するような学校には合格できませんでした。
今から振り返ると、私は母の言うことを聞きたくない(=母に反抗することが目的になっていた)から勉強をしなかったのかなと思います。
中学に入った後は、母は私の勉強に興味を失い、どんな点数を取ろうと何も言わなくなりました。
すると、高校1年生のころ、私は自分から行きたい大学を決めて、高2・高3で予備校も行かずに猛勉強し、早稲田と慶應大学の複数の学部に合格することができました。
反抗期は、反抗するのが当たり前なのだから、勉強させようとすればするほど反抗するのだと気づき、言うのをやめようと思いました。
勉強しなさいって親が言わなくなると、子どもはもっと勉強しなくなるんじゃないの?
今は、勉強する時間であることはそっと伝えています。その後は見守っていると、親からすると少しゆっくりではあるけれど、勉強を開始します。
勉強時間も、親からするともっと勉強すればいいのにと思うことはありますが、本人なりに以前よりも勉強時間を増やそうとしている努力は見られます。がんばっていることは褒めるようにしています。
もしかしたら、親が勉強させたほうが、勉強を始めるタイミングが早くなったり勉強時間が長くなったりするかもしれません。でも、喧嘩をしながら泣きながらやった勉強がどれだけ身になっているかは疑問です。
親から嫌々やらされた勉強の記憶よりも、自分から取り組んだ勉強の記憶の方が、将来の子どもの人生にとってプラスになるでしょう。
また、親が子どもに勉強させるというのは親自身が不安だから。自分の不安をぬぐうために、子どもに自分の不安をぶつけ、勉強する姿を見て安心したいから。
子どもがやる気になるのを待つ方がよっぽど大変です。
これも親も成長するために必要なプロセスだと思って、ぐっと我慢しています。
感情を否定すること
私が、反抗期の娘との関係を良くするためにやめたことの3つ目は、「感情を否定する」こと。
例えば、「勉強したくない!もう嫌だ!なんでこんなに勉強しなきゃいけないの?」と娘が言ってきたとき、以前なら、次のような段階を踏んで喧嘩になっていました。
私:「勉強も楽しいことあるよ。新しいこと知ることができて楽しいじゃない?それに、人生の役にたつのよ。例えば・・」
娘:「何いってんの?勉強なんて意味ないし、つまらないし、役に立つなんて全く思わない。やりたくない!!」
私:「そんなに勉強したくないならしなくてもいいよ。ママは困らないのよ。自分が困るのよ。」
娘:「なんでそんなひどいこというの?」
私:「自分が勉強したくないって言ったじゃない?そんなに嫌なら、中学受験自体やめてもいいと思っているのよ。」
娘:「ママ、ひどすぎ!!!」
この場合、一番最初の私の回答が娘の感情を否定する言葉なので、このような展開になってしまったのです。娘は、自分の感情を否定されて、ますます反抗的になります。
娘の言い方も酷いので、こちらも最後は言いたくないことまで言ってしまう結果に。
一番最初の段階で、娘が勉強したくないという気持ちを受け止めてあげることが大切。
うちもこんな風に喧嘩になるわ。どうしたらよいの?
まずは、娘の気持ちを受け止めるようにした結果、次のように会話が変わりました。
私:「勉強嫌なんだね。なんでこんなに勉強しなければいけないの?って思っているんだね」
娘:「そうなんだ~。でも、やり始めると楽しくなっていくんだよね。」
私:「やり始めると楽しくなるんだったらすごいじゃん!嫌な気持ちはわかるけど、まずは座って始めてみようよ!」
娘:「はーい。やってみる~。」
わが家では、こんな感じに会話が変わりました。
娘が言いたかったのは、「勉強は嫌だけど・・・やり始めたら楽しくなる」ということだったのです。
それなのに、私は娘の言いたいことを遮って、勉強は嫌と言った段階で、大人の正論を振りかざしてしまったので、娘が怒っていたのです。
感情を否定しないようにしたところ、かなり娘との衝突が減りました。
相手を責める言い方
私が、反抗期の娘との関係を良くするためにやめたことの4つ目は、「相手を責める言い方をする」こと。
私は、今まで「なんでそんなこというの?」「なんでできないの?」「なんで〇〇してくれないの?」とよく言っていました。
すると娘は、「だって・・・・だもん!!私は悪くない!」と反発しました。
大人でも、こういう風に言われたら自分が悪くても「だって・・・」となり、反発しますねよね。
人間には、防衛本能が備わっているからです。責められたら自分を守りたくなります。
そこで、アイメッセージ(自分を視点にしたメッセージ)に変えることにしました。
先ほどの会話を、「そういう風に言われたら、ママは悲しいな」「〇〇できたらママはすごいと思うわ」「〇〇してくれたらママは嬉しいな」と言う風に言い換えました。
すると、娘が反発することが少なくなりました。
命令口調
私が、反抗期の娘との関係を良くするためにやめたことの5つ目は、「命令口調」です。
反抗期の子どもは、とにかく親に反発したいので、命令されるのが大嫌いです。自分でなんでも決めたいのです。
これまで私は、「そろそろ、勉強しなさい!」「机片づけなさい!」「早くやりなさい!」など命令する言葉を使っていました。
もちろん、娘は反発します。「わかってる!今やろうと思ってた!言わないで!!」と。
大人はこのままだと子どもが失敗するのが目に見えているから、先回りして「早く〇〇しなさい!」と命令してしまいます。
子どもが可愛くないわけではなく、失敗するのが可哀そうだからという親心です。
でも、命令するということは、子どもは大人の言うことを聞くタテの関係と思っているということ。
この考えを改め、子どもも一人の人間として尊重し、ヨコの関係で考えるようにする必要があります。
そして、子どもに選択する余地を与えることがポイントです。
先ほどの口調を、「そろそろ勉強した方がいいかなとママは思うけどどうかな?勉強するなら、何時からする?」「机を片づけた方が勉強しやすいとママは思うけど、どうかな?」「早くしてくれるとママは助かるけど、どう?」と言い換えました。
口調を変えても、多少は反発したり思うように動いてはくれなかったりしますが、ヨコの関係であることを思い出し、それ以上言うのはやめています。
命令口調をやめたことで、大きな衝突は減りました。
まとめ
以上、母娘関係を良くするために、私が「やめたこと」5つでした。
- 勉強を教えること
- 勉強させようとすること
- 感情を否定すること
- 相手を責める言い方
- 命令口調
中学受験を伴走するだけでも、親も精神的にとても大変です。反抗期となればなおさらです。
少しでも心穏やかに中学受験を乗り越えられるよう、参考にしていただけたら幸いです。
最後に、私が読んで参考にした本をご紹介します。