【中学受験】塾選びでほとんど決まる?塾を選ぶ基準10選 転塾経験者が重視した基準も解説

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中学受験の塾ってどう選べばいいの?お友達と一緒の大手塾が安心と思うので、そうしようかと思っているけど、こんな選び方でよいのかしら?

中学受験塾って色々種類があって選ぶの難しいよね。でも、中学受験は塾選びで学習スタイルや親のサポート量もかなり変わってくるので、子どもや家庭と相性のいい塾を慎重に選んだほうがよいよね!

そうなのね。それなら、中学受験塾を選ぶポイントを教えてほしいな。

この記事では、書籍等で勉強したことや先輩ママやパパから聞いたこと、わが家が経験したことをベースに塾選びのポイントについて徹底解説。また、小学4年生の秋に転塾したときにウェルビーイングな中学受験を目指すわが家が重視したポイントも解説します。

中学受験塾選びのポイント

①家からの距離

通塾時間はどれくらいかかるのかは、気になるポイントです。

小学校6年生になると、塾の終わる時間が21時過ぎることが多いため、通塾時間が長いと帰宅時間が遅くなります。必然的に早寝が難しくなります。

また、親が共働きの場合は、塾の送迎ができるかも考慮する必要があります。

とはいえ、家から遠い校舎にしかない上位クラスに入れた場合や少し遠くても通う価値のある塾を見つけた場合などは、通塾時間とどちらを優先するか決めることになります。

通塾時間が許容できるものなのか、家族の認識や役割分担を話し合っておいた方が良いと思います。

わが家も、転塾したときに、転塾前よりも通塾時間が長くなるのは気にはなりましたが、少し遠くても通う価値のある塾と判断して転塾を決めました。

②カリキュラムと教材

塾によってカリキュラムの進度が違います。

首都圏4大塾ではサピックス、四谷大塚、早稲田アカデミー、四谷大塚が進度が早く5年生のうちにほぼすべての単元を終えてしまいます。日能研は6年生の1学期中にほぼ全ての単元を終わらせるスピードです。

子どもが「じっくり学んでいきたいタイプ」か「スピード感重視でどんどん先に進んでいきたいタイプ」かで合う合わないが出てくるので、検討しておきたいポイントです。

また、予習型なのか復習型なのか、教材の難易度は高すぎないかなども確認しておきたいポイントです。

娘は、じっくり着実に学んでいきたいタイプ。そのため、カリキュラムがゆっくりな塾を選びました。

また、予習型だと家での予習が必須なので、親が子どもの勉強をみることになります。共働きぎのわが家には、予習型は難しいと判断しました。

③授業時間・通塾日数

6年生でも自宅で夕食を食べられるように19時30分までに授業が終わる塾がある一方、21:00まで授業がある塾もあり、授業時間も塾によって異なります。

通塾日数も、塾によって異なります。5年生から週3日以上通塾する塾もあれば、週2日の塾もあります。

家族との団らんや習い事を続けることを優先する場合は、通塾時間や通塾日数は重要なポイントになります。

④費用

月々の受講料のほかに、夏期講習などの講習代やオプション講習代などがかかります。

3年間でトータルいくらかかるのかは、確認しておきたいポイントです。

日能研に通っていたときは、夏期講習などの時に想定していなかったオプション講習代がかかったので、前もって確認しておけばよかったと思いました。また、集団塾では授業についていけなくなった場合、5年生ごろから個人指導や家庭教師の併用となるケースもあるので、費用として見積もっておいた方がよいと思います。

⑤合格実績

どのような偏差値帯の学校に多く合格者が出ているかを確認すると、その塾が得意とする学校の傾向がわかります。

御三家を始めとする最難関校や難関校の合格者は、SAPIXや早稲田アカデミーが多く、中堅校の合格者は日能研が多いなど、塾によって得意分野があります。

御三家の合格者が多く出ているからといって、自分の子どもに合うかは別です。

御三家合格者を多数輩出している塾の場合、成績上位の子には手厚く、下のクラスにいる子はお客さん状態になってしまう可能性もあるからです。

わが家では、塾の合格実績は「あくまでも他人の子どもの実績、難関校の実績多いからといって自分の子どもも入れるわけではない」と思って客観的にみるようにしていました。

塾が得意としているボリュームゾーンと、自分の子どもの学力と照らし合わせて、決めるのがよいと思います。

⑥面倒みの良さ

宿題のチェックや授業中の小テストの頻度など、学んだことが定着しているかをこまめにチェックしてくれるのかは、確認したいポイントです。

また、出される宿題の量も、子どもに合った宿題の量を出してくれるのか、大量の宿題がだされるので家庭で間引いてあげる必要があるのか、塾によって異なります。

宿題のチェックや学習状況の把握をしてくれない塾の場合は、親のサポートが必須となります。

共働きのわが家では面倒見の良さは大切なポイント。娘も素直に親の言うことを聞いてくれるタイプではないので、なるべく第三者である塾が面倒を見てくれる方がよいと思いました。

⑦塾の方針

最難関校や難関校に合格することや少しでも偏差値が高い学校に合格することを最優先に掲げる塾もあれば、子どもが全力を尽くした結果その子に合った学校に入れることを掲げる塾もあり、塾によって方針が違います。

また、親のフォローもしてくれる面倒見のよい塾もあれば、親のフォローは全くない塾もあります。

⑧質問対応

自習室の有無や、質問のしやすさも重要なポイントです。

自習室の有無や質問対応の有無だけで判断しないほうよいと思います。

自習室があっても使いにくい雰囲気だったり、質問対応はあっても質問待ちで行列ができてしまっていてほとんど質問できなかったりするからです。

実際にどれくらいの子が自習室を使っていて、質問対応がしやすい雰囲気なのかも確認した方がよいと思います。

⑨塾の先生とのコミュニケーション

中学受験は親にとっても初めてのことなので、とても不安になります。親の不安をきちんと聞いてくれて、一緒に解決策を提案してくれる塾長や担任なのかも大切なポイントです。

ただ、大手塾の場合、人事異動が頻繁にあり、塾長や担任の先生が頻繁に代わるので判断するのは難しいかもしれません。

⑩塾の雰囲気や先生との相性

塾の雰囲気やも先生の授業の仕方もチェックしたいポイントです。

具体的には、1クラスの人数が多いか少ないか、活気があるのか静かなのか、先生の教え方が子どもに合っているのかなどです。

子どもに塾の雰囲気があっているのかは、体験授業に参加してみて子どもに感想を聞くのが一番わかるかと思います。

ただし、塾の体験授業に安易に参加するのはお勧めしません。

子どもは新しい体験というだけでワクワクしていますし、一番指導力のある先生が体験授業の担当をしている場合もあります。

子どもは体験授業を受ければ、必ず「楽しかった!通いたい!」と言うと思います。

子どもが通いたいと言うところに通わせたくなるのが親の心情なので、通わせることになってしまいます。

必ず、①~⑨のポイントを説明会に参加して確認し、通わせてもよいと思う塾の体験授業に参加しましょう。

娘は、聴覚過敏なところがあるので、日能研は人が多すぎてザワザワしていて落ち着かなかったそうです。また、板書の書き写し作業が多いのも娘には苦痛だったそうです。

親は子どもの特性を見極めて、できるだけ子どもに合った塾に入れてあげられるとよいと思います。

わが家が転塾したときに重視したポイント

娘は、小学校3年生の秋から日能研(関東系)に入塾しました。

小学3年生で受けた朝日新聞主催の「未来をつくる学びテスト」で特待生になり1年間塾の費用が無料になったからということと、学校のお友達が一緒に通うからという理由です。

転塾時の成績は、育成テストで偏差値60程度をキープしていたので、問題はなかったです。

でも、小学5年生、6年生と学年に上がるにつれて親のサポートが必要になることへの不安」や、「塾と保護者との連携がほとんどないことへの不安」「子どもが塾から帰ってきたときに目が死んでいる」ことなどから、小学4年生の秋に転塾を決意しました。

塾選びをする際に、一番検討したほうがよいと思うポイントは、親がどれだけ子どもをサポートできるか、またはサポートする覚悟があるかだと思います。

娘は、頑固で親の言うことをほとんど聞かないので、勉強を教えると毎回喧嘩になります。

喧嘩をして子どもの自己肯定感を下げては、ウェルビーイングな中学受験は目指せないと思いました。

そこで、面倒みが良く、自習室が充実していて、自習室や授業前後に担当の講師に質問をできる環境があるところを探しました。

また、勉強面だけでいえば、日能研にいながら個別指導や家庭教師にお願いするという選択肢もあったとは思いますが、親の言うことを聞かない娘に第三者的な塾からアドバイスをして欲しいという思いもありました。

そこで、親と塾の先生との距離が近くて、いつでも相談できる環境がある点も重視しました。

さらに、子どもの特性に合った環境(整然としていて静かな教室、板書の少ない授業)を提供してくれる塾であることもポイントでした。

結果、地域密着型の中規模塾に転塾しました。

転塾後は、保護者面談も頻繁にあり、不安があればメール等ですぐに問い合わせられるため、塾と親と子どもがチーム一丸となって中学受験をしていくということが実感できるようになりました。

また、娘も塾の雰囲気や授業をとても気にいっており、「通塾時間1時間かけても(実際は30分の通塾時間ですが)通う価値のある塾!」とよく言っています。

このように、わが家では、塾選びのポイント10選のうち、⑥~⑩を重視して大手塾から中規模塾に転塾しましたが、転塾して本当によかったと思っています。

まとめ

塾選びのポイント10選と転塾したときにわが家が重視したポイントを解説しました。

塾選びに迷われている人や転塾を検討している人は、参考にしていただけたら幸いです。

この記事を書いた人

・2026年(娘)と2029年(息子)中学受験予定の2児母
・早稲田卒フルタイムワーママ
・30年ほど前に中学受験を経験し、都内某伝統女子校(ボリュゾ)に入学
母親から中学受験で教育虐待を受けた経験があるため、娘の中学受験は幸せ「ウェルビーイング」なものにしたいと決意しました。
まだまだ、失敗・反省を繰り替えす日々ですが、「ウェルビーイング」こそ、日々の習慣や努力が大切だと思っています。
「ウェルビーイング」な中学受験をするために、必要な心構え、私が取り組んでいることや、考え方(コツ)などを中心に発信していこうと思っています。
また、中学受験に役立つ情報も発信していきます。

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