中学受験は「親の受験」と言われることもあるけど、本当にそうなのかしら?
つきっきりで勉強を教える自信ないわ・・。
確かに、昔は中学受験といえば、専業主婦のお母さんが子どもにつきっきりで教えるイメージがあったよね。でも、今は共稼ぎ世帯も増えてきているし、そんなこともないみたいだよ。
じゃあ、いったい親は何をすればいいのかしら?みんな何をしているのかしら?
こんな疑問ありますよね。
この記事では、中学受験をするために親がやっていることを、書籍等で勉強したことや先輩ママやパパから聞いたことや自分が経験したことをベースに、幸せな中学受験を目指している私の考えを交えてご紹介していきます。
勉強を教える
「勉強を教える」は、どの先輩ママ・パパに聞いても多かれ少なかれやっています。
高校受験であれば、分からないことは自分で調べて勉強することができますが、10歳~12歳の子どもには一人で勉強することは難しので、仕方がないことかとは思います。
でも、中学受験の問題は小学5.6年生の問題になってくると、大人でも解くのは難しいです。
教えるプロではない親が、自分でもあまり理解できていない問題を教えることに私は疑問を感じています。
しかも、自分の子どもに教えるとなると、とてつもなくイライラします。
前にも教えたことなのに何回も間違えたり、わかっていないのに「わかってる!!」と逆切れしてきたり。
他人の子どもであれば許せることも自分の子どもだと許せないです。
私と娘は、勉強を教えていると最後は喧嘩になります。
私の経験くるから感想ですが、上手に冷静に教えられるなら、親が教えてあげた方がよいと思いますが、上手に教えられないうえに、喧嘩をして精神的にすり減るぐらいなら、教えない方がましだと思います。
餅は餅屋で、わからないことは塾の先生に聞きに行く、家庭教師をつけて家庭教師に聞くようにした方がよいと思います。
わが家では、勉強については、隣で見守ったりヒントを言ったりという程度しかしていません。分からないことは、塾の自習室で先生に質問してもらうようにしています。
プリントや宿題の管理をする
プリントの量が多いのはSAPIXが有名ですが、他のどの塾でもプリントや教材がたくさん配られます。
小学生では一人で整理整頓をすることが難しいので、親が整理整頓するための用品や仕組みを用意してあげる必要があります。
わが家でもプリントの管理は、親が一緒にやっていますが、全部親がやってしまうと、自分で管理することが全くできない子になってしまうので、仕組みを親がつくり、子どもが収納するようにしています。
また、塾からは大量の宿題がでます。とてもやり切れない宿題の量なので、親が間引いてあげる必要があります。
娘の宿題の量の調整は、塾の先生と相談しながら決めています。
スケジュール管理をする
年間スケジュールの管理
塾に通っている人なら、4.5年生のうちは、塾のカリキュラムのとおり進めていけば問題ないと思います。
塾に通わずに受験をするのであれば、親が学習内容や学力テストを受ける時期などをスケジューリングする必要があります。
6年生になると、直前期にはいつから小学校を休むのかを考えたり、出願や入試のスケジュールを立てたりといった仕事があり、親の仕事の山場となります。
週間・1日のスケジュール管理
いつ塾にいくのか、塾の宿題を終わらせるためにどの教科を何曜日にやるか、どのくらい進めるかなどをスケジュールを立てます。
週のスケジュールを立てたうえで、1日のスケジュールを立てます。
スケジュールを立てるときは、子どもと一緒に立てるのがおすすめです。
親が勝手に立ててしまうと、子どもがやらされている気持ちが強くなり、モチベーションが低くなってしまうからです。
わが家では、最初のうちはホワイトボードを使って何をやるかを一緒に計画立てていましたが、少しずつ自分で計画を立てるよう促しました。
その結果、娘は4年生の秋ごろからは一人で計画を立て、スケジュールどおり勉強することができるようになりました。
親は、ときどきスケジュールが順調にいっているかを確認し、うまくいっていないときだけスケジュールを一緒に考え直すようにしています。
勉強習慣をつくる
勉強習慣を作るように声かけやきっかけづくりをするのは親の役割になります。
できれば、低学年のうちから勉強する習慣を作っておくと、中学受験勉強をスムーズに始めることができます。
最初は、娘も息子も気分が乗らないときは勉強することを嫌がりました。
それでも、少しでも机に向かう時間を作り、勉強するところを親が見守る、小さな目標を設定して達成したら大げさに褒めるを繰り返しました。
すると、いつの間にか自分から勉強をやるようになっていきました。
勉強しやすい環境整備をする
リビング学習が合うのか、自分の部屋での勉強が合うのかは、子どもの年齢や性格によって違うため、子どもに合わせた環境を整備してあげる必要があります。
リビング学習の場合は、テレビの音や兄弟の遊び声などが邪魔になるので、配慮してあげる必要があります。
親が隣でテレビを見ていたりゲームをしていたりしたら、子どものモチベーション低下は避けられないので、気を付けましょう。
また、机が散らかっていたり、気になるものが机の上に置いてあったりすると集中できません。
机の上に置いてあるものを親が時々チェックして、一緒に片づけてあげる必要があります。
わが家にも、リビング学習をしています。下の子の遊ぶ声やYouTubeを観る音が気にならないように、別の部屋で私と遊んだり、ワイヤレスネックスピーカーを利用したりしています。
学校選びをする
小学生には自分に合った学校をまだ自分で選ぶことはできないです。
親が主体となって、学校選びをしてあげる必要があります。
でも、親が「ここの学校に行きなさい!」と決めてしまうのは、子どもに選択権がなく完全にやらされている状態になるので、おすすめできません。
親は、通学時間や校風などを事前に調べて、志望校となり得る候補校の学校説明会に積極的に参加します。
そして、子どもとオープンキャンパスや文化祭に一緒に行き、子どもと一緒に子どもの意思を尊重しながら志望校を決定していきます。
体調管理(メンタルケア)をする
特に、入試直前期には「体調管理」が最大の親の役割となります。
風邪やインフルエンザなどの感染症にならないように感染予防に努めたり、生活リズムを整えたり、栄養バランスを考えたりします。
先輩ママ・パパからは、受験生以外の家族の体調管理もしなければならないので大変だったと聞きます。
また、子どものメンタルケアも大切です。
中学受験をすでに経験した先輩ママ・パパから、中学受験直前には親もメンタルが相当やられると聞きます。
でも、親は自分のメンタルがどうであろうと、子どものメンタルケアを優先しなければなりません。
受験直前期のメンタルケアが、親の役割の中でも一番大変そう・・。
先輩ママ・パパからは、「ストレスから自分の体中に発疹ができるなど体にも症状がでた」や「5歳以上老けた気がする」と聞き、わが家は、まだ受験本番は未経験だけど、今から戦々恐々としています。
ほめる
「子どもは、褒めて伸ばしましょう。」と多くの子育て本に書いてあることです。
確かに、子どもは親から褒めてもらえると、モチベーションがあがり、次はもっとやってみようとなります。
私は、褒めて伸ばすことは、幸せな中学受験をするのには必須だと思っています。
でも、自分の子どもを褒めることはとても難しい。。なかなか褒められないのです。
他人の子どものことだといくらでも褒めるところが出てくるのに、自分の子どものことになると、できないところばかりが目につき、良いところになかなか気づけません。
できていないところは目をつぶり、できているところに目を向けていく努力が必要です。
私は、褒めることが見つからないときは娘を「自分の子ども」ではなく「ひとりの人」として見るようにしています。
すると、「学校から帰ってきてから勉強しているだけでもすごい!」と思えるようになります。
任せて見守る(最難関)
私的にはこれが最難関だと思っていますが、子どもが自分から勉強しようとしなかったり、失敗しそうだったりするときに親には見守る勇気が必要です。
親が先回りして全ての指示を出していたら、中学校に入ってからも親の指示がなければ勉強することができない子どもになってしまいます。
自立した子どもに育てることが最終的なゴールだとしたら、見守る勇気が必要です。
失敗しそうになっている子どもに声掛けをしないのは本当に忍耐がいります。
私には、まだまだ見守る忍耐力が足りていないです・・。見守ってみたり、焦って余計な口出ししてしまったり。反省の日々です。
まとめ
今回は、中学受験における親の役割をまとめてみました。
こうしてみると、子どもにとって快適な環境を整備するサポーター的役割がメインですね。
実際に受験をするのは「子ども」です。
親には、子どもが自らの力で伸びるために、見守る忍耐力も必要です。
中学受験における親の役割は、子どもの一番の理解者、サポーターになることです。
言うは簡単ですが、実行するのは難しい。私も失敗して反省しての日々です。一緒にがんばりましょう。