「ウェルビーイング」は最近話題の概念ですが、まだまだ意味までしっかり理解できている人は少ないと思います。
私自身も最近まで理解できていませんでした。また、今でも確実に理解できているとは言えないと思います。
でも、「子どもにとってやってよかったと思える中学受験にしたい!」という思いをもう少し具体的に表現できないかといろいろ調べたところ、「ウェルビーイング」という言葉に出会いました。
このブログのタイトルの「「ウェルビーイング」な中学受験を目指す」ってどういう意味なの?と疑問に思われた人も少なくないと思います。
そこで、この記事では、「ウェルビーイングの解説」と「わが家が目指す「ウェルビーイング」な中学受験」についてお話したいと思います。
ウェルビーイングとは
ウェルビーイングという言葉が初めて用いられたのは、1946年の世界保健機関(WHO)設立時に発行した「世界保健機関(WHO)憲章」。
日本WHO協会のホームページでは、ウェルビーイング(well-being)は、以下のように訳されていました。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
WHO憲章(日本WHO協会訳)
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。
つまり、well-beingとは「満たされた状態」ということです。
また、令和5年3月8日の中央教育審議会による時期教育基本計画において、ウェルビーイング(well-being)について、次のように書かれています。
ウェルビーイングとは身体的・精神的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を含むものである。また、個人のみならず、個人を取り巻く場や地域、社会が持続的に良い状態であることを含む包括的な概念である。
ウェルビーイングの捉え方は国や地域の文化的・社会的背景により異なり得るものであり、一人一人の置かれた状況によっても多様なウェルビーイングの求め方があり得る。
令和5年3月8日 中央教育審議会 次期教育振興基本計画について(答申)
ウェルビーイングは、身体的・精神的・社会的に良い状態で、短期的な幸せ(ハピネス:hapiness)だけではなく持続的な幸福を含んだもの。
ウェルビーイングは「これが実現できていればいい」といった正解があるわけではなく、多様で人それぞれ自由でよいということです。
私が目指すウェルビーイングな中学受験
わが家では、第一志望校に合格したら「成功・幸せ」、そうでなかったら「失敗・不幸せ」という風にはしたくないと思っています。
偏差値が高い第一志望校に合格しても、子どもが身体的にも精神的にも壊れてしまったら幸せとは言えないです。
親・子ども・塾の先生がチーム一丸となって挑んだ結果、子どもに合う学校に合格すれば、その学校が第一志望校ではなくても偏差値的に高い学校でなくても、成功だと思います。
さらに10年先に、子どもが生きがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を感じられるようになったらいいなと思います。
わが家が目指すウェルビーイングな中学受験は、次のとおりです。
- 早寝早起きなどの生活習慣が整っている
- 親子関係が良好なことにより子どもの自己肯定感や自己効力感が高まっている
- 本人と家庭に合った塾をみつけ、快適な学習環境がある
- 家庭と塾がチーム一丸となって子どもをサポートしている
- 子どもが目標をもって自立的に勉強をしている
- 偏差値にしばられすぎず本人が行きたいと思える学校に入学する
- 入学した学校で子どもが自立的・自己効力感が高く人生前向きでいられる
まとめ
この記事では、ウェルビーイングの意味と、わが家が目指すウェルビーイングな中学受験について解説しました。
ウェルビーイングは”一人一人の置かれた状況によっても多様なウェルビーイングの求め方があり得る”ので、家庭の数だけウェルビーイングな中学受験があると思います。
どんな中学受験にしたいか、一度ご家庭で話合ってみるのがお勧めです。